津山洋学資料館

>
過去の特別展

 

→リンク

 

 
 
 
  休館日

 

 

過去の特別展

2017/02/20 平成28年度冬季企画展 山田純造生誕180周年記念 海田の医家山田家の人と学問

冬季企画展 山田純造生誕180周年記念 海田の医家山田家の人と学問

会期:平成28年11月19日(土)~平成29年2月19日(日)

山田家は、海田(現在の美作市海田)で代々医業を営んできた家系です。医家として6代目にあたる純造は、大坂にあった華岡流医塾の合水堂で学び、天然痘予防の種痘の普及にも尽力しました。山田家の医院仙巌堂には、治療を求める人たちが、雲がわくように集まったといいます。

山田家には多くの医学書や医療器具が伝来しており、これらは華岡流という蘭漢折衷の医学を習得した医師の学問や医療活動の様子を伝える、大変貴重なものです。

主な展示資料…華岡青洲肖像画、「乳癌図」、難波抱節書、経絡人形、薬箱など

 

本展では、これらの資料を通して、山田家の人々とその医業についてご紹介しました。

2016/11/07 平成28年度秋季企画展 生誕170周年記念 日本近代法学の祖 箕作麟祥

秋季企画展 生誕170周年記念 日本近代法学の祖 箕作麟祥

会期:10月8日(土)~11月6日(日)

箕作麟祥は、津山藩医で洋学者として名高い箕作阮甫の孫として、1846(弘化3)年に津山藩の上屋敷で生まれました。生後間もなく父省吾を亡くし、母ちまも奉公に出たため、阮甫のもとで育てられ、もっともよくその性格を受け継いだといわれます。

21歳でパリ万国博覧会に派遣された徳川昭武に随行し、この際独学でフランス語を習得したことで、帰国後明治政府からフランスのナポレオン法典の翻訳を命じられます。そうして刊行した『仏蘭西法律書』は、日本にはじめてヨーロッパの近代法の全文を紹介し、その後の法典編さんに貢献しました。

「民権」や「動産」「不動産」など多くの法律の用語を考案し、「憲法」を現代用いる意味で使ったのも麟祥が最初です。また、民法をはじめとする各種法律の制定に携わり、日本近代法学の祖とも称されているのです。本展では、本年、麟祥が生誕170周年を迎えたのを機に、麟祥の生涯と業績を紹介しました。

主な展示資料…『仏蘭西法律書』の自筆稿本、ガラス板写真、日本で最初の法学博士学位記など46点

2016/09/26 平成28年度夏季企画展 言の葉の海へ―オランダ語翻訳に挑む―

江戸時代の日本は厳しく海外との交流を制限しており、ヨーロッパ諸国の中では唯一オランダとだけ交易を行っていました。そのため西洋の学術や文化はオランダ船よって長崎の出島にもたらされました。蘭学者たちは、西洋の学問を学ぶため、オランダ語の翻訳に挑みました。そして新しい知識を得て、まだ日本にないモノや概念には、新しい言葉を作りだしました。

 本展では、まだ本格的な辞書も刊行されていない時代から、オランダ語の翻訳に挑んだ蘭学者たちの足跡をご紹介しました。

 

 

主な展示資料…杉田玄白が解体新書翻訳時の苦労を綴った『蘭学事始』、日本で2番目の蘭日辞書『訳鍵』、宇田川玄真が翻訳時に携えていたといわれる「字韻集」、宇田川榕菴が翻訳時の参考にしたとされる「華音要集」など約30点

 

夏季企画展 言の葉の海へーオランダ語翻訳に挑む-

会期:平成28年7月2日(土)~9月25日(日)

2016/02/08 平成27年度冬季企画展 津山藩の絵師鍬形家と洋学者

 

冬季企画展 津山藩の絵師鍬形家と洋学者

会期:平成27年10月17日(土)~平成28年2月7日(日)

「江戸一目図」で名高い鍬形蕙斎(1764~1824)は、はじめ北尾政美の名で浮世絵師として人気を博し、1794(寛政6)年に31歳で津山藩の絵師として召し抱えられました。蕙斎の画業への評価とともに特筆すべきなのが文人や学者たちとの交流で、宇田川玄真や森島中良ら洋学者とも交流した記録があります。

 さらに蕙斎の跡を継いだ赤子(1800~1855)は、1854(嘉永7)年のペリー再来航に際し、藩命で洋学者の箕作秋坪、宇田川興斎とともに浦賀に偵察に赴きました。各地に伝来する黒船を描いた絵巻には、赤子が描いたものやそれらを写したものがあり、黒船をめぐる学者たちのネットワークが垣間見えてくるのです。

 本展では、津山藩の絵師を勤めた鍬形家3代のうち、初代蕙斎と2代赤子について、洋学者たちとの交流という側面からご紹介しました。

 

◆主な展示資料…森島中良編『紅毛雑話』、鍬形蕙斎画『魚貝譜』、大槻磐渓編「金海奇観」、「ペリー来航絵巻」など

2015/10/11 平成27年度秋季企画展 解剖図の世界-江戸から現代(いま)へ-

秋季企画展 解剖図の世界-江戸から現代(いま)へ-

会期:平成27年9月5日(土)~10月4日(日)

平成27年は京都で山脇東洋が、日本最初の人体解剖を行ってから260周年にあたりました。この解剖の記録として『蔵志』が出版され、「五臓六腑」図が否定されます。当時の医師たちは人体の内部を自分の目で確かめるため、各地で解剖を行いました。『解体新書』翻訳のきっかけとなった、江戸小塚原の腑分けもその一環です。日本の医学の発展に大きな役割を果たした解剖図、そして、現代の解剖図―メディカルイラストレーション―を一堂に展示することにより、江戸時代から現代へ繋がる医学の発展を紹介しました。

 

◆主な展示資料…五臓六腑図、山脇東洋肖像、山脇東洋解剖図、解剖存真図、刑死者解体図、産科人形、生き人形、房事養生鑑、飲食養生鑑、メディカルイラストレーションなど

2015/08/24 平成27年度夏季企画展 資料受託記念 明治天皇の侍医頭 岡玄卿

 

夏季企画展 資料受託記念 明治天皇の侍医頭 岡玄卿

会期:6月27日(土)~8月23日(日)

岡玄卿は、墓誌によると1852(嘉永5)年に津山藩の大坂蔵屋敷で生まれたとあります。1876(明治9)年に東京医学校(翌年東京大学医学部に改称)を第一期生として首席で卒業。同大の医員から助教を経て、助教授となります。1883(明治16)年に宮内省から侍医を拝命し、1908(明治41)年には侍医頭となりました。そして、1912(明治45)年の明治天皇の崩御に立ち会ったのでした。本展では、医療器具や写真、拝領品などを約50点を展示して、玄卿の生涯と業績をご紹介しました。

 

◆主な展示資料…岡玄卿訳『診断捷径』とその「版権免許之証」、聴診器・浮き秤など医療器具、銀製銚子・香炉・重箱などの拝領品

2015/06/22 平成27年度春季企画展 津山藩医久原家の幕末・明治

春季企画展 久原洪哉生誕190周年記念 津山藩医久原家の幕末・明治

会期:3月21日(土)~6月21日(日)

平成27年、代々津山藩医を勤めた久原家の9代目洪哉(こうさい)の生誕190年、および長子躬弦(みつる)の生誕160年を迎えました。

 その記念展として、久原家として最後の藩医となった洪哉、その長男で化学者となった躬弦、医業を継いだ次男茂良の業績を紹介し、医家久原家の幕末・明治の姿をご紹介しました。久原家の地元である津山市二階町の方など、たくさんの方が来場されました。

 

◆主な展示資料…久原甫雲宛て阿蘭陀流外科免許状、久原宗甫勤向記録、久原宗甫宛て久原躬弦書簡など

 

2015/03/16 平成26年度冬季企画展 生誕190周年記念 箕作秋坪

 

冬季企画展 生誕190周年記念 箕作秋坪

会期:11月22日(土)~平成27年3月15日(日)

箕作秋坪(みつくりしゅうへい)が生まれてから、2015年でちょうど190年を迎えました。26歳で津山藩医箕作阮甫の養子となり、藩医の仕事のかたわら幕府の蛮書和解御用にも出役。2度にわたって幕府の使節に随行して渡欧し、外交交渉にも従事しました。

明治維新後は洋学塾・三叉学舎を開いて多くの門人を育成。三叉学舎は、福澤諭吉の慶応義塾と共に、双璧と賞されました。

これほどの活躍の一方で、秋坪は自身の考えを示すような著述はあまり刊行していません。その中で、秋坪の時勢に対する考えや、子供たちへの思いを教えてくれるのが、知人や家族に宛てた手紙でした。本展では、展示初出展となる自筆の手紙を中心に、約30点の資料から秋坪の生涯と業績をご紹介しました。

◆主な展示資料…川村清雄画「箕作秋坪肖像画」、箕作秋坪翻刻『格致問答』、『明六雑誌』、黒船来航絵巻、箕作秋坪自筆書簡など

 

2014/11/10 新館開館5周年記念企画展 平戸松浦家伝来の至宝

新館開館5周年記念企画展 平戸松浦家伝来の至宝

会期:10月11日(土)~11月9日(日)

大航海時代、ヨーロッパから出港し、はるかな海路を越えた船が日本へと来航しました。こうしてはじまった初期のヨーロッパとの交流において、重要な役割を果たしたのが、平戸とその領主・松浦家でした。

 ポルトガル船が来航し、オランダやイギリスは商館を設置。幕府によってオランダ商館が長崎出島へ移転させられるまでの約90年間、平戸は「西の都」とよばれるほどの繁栄を極めました。

 本展では、公益財団法人松浦史料博物館の所蔵する、貴重な海外交流関係資料をお借りして展示しました。初日には松浦史料博物館館長の岡山芳治先生を講師にお招きして特別展示解説も実施し、会期中たくさんの方が観覧されました。

 

主な展示資料:紺糸威肩白赤胴丸、外国人之図、蛮錨図並関係文書、豊臣秀吉キリシタン禁制定書、「甲子夜話」など21件

2014/09/29 平成26年度夏季企画展 -未公開資料を中心とした-資料・モノ・がたり

平成26年度夏季企画展 -未公開資料を中心とした-資料・モノ・がたり

会期:7月5日(土)~9月28日(日)

洋学資料館の収蔵庫で出番を待つたくさんの資料たち。これらは単なる「モノ」ではなく、津山の洋学に関する「語り部」なのです。

 本展では、新収蔵の未公開資料を中心に、「西洋へのあこがれ」「絵画に見る「西洋」技法」「阮甫と東海道」などの小テーマを設けて展示しました。来館された方は、資料たちの紡ぎ出す物語に、じっと耳を傾けておられるようでした。

 

主な展示資料:浮世絵「美人東海道」、宇田川玄随書幅、箕作阮甫書幅など約30点

2014/06/23 平成26年度春季企画展 花、開く-榕菴の植物研究-

平成26年度春季企画展 花、開くー榕菴の植物研究-

会期:3月23日(日)~6月22日(日)

 

今から180年前の1834年(天保5)、日本で最初の本格的な植物学書『植学啓原』が刊行されました。著者は宇田川榕菴。津山藩の藩医で、西洋の学問を研究する洋学者でした。

 江戸時代の日本には、「本草学」という薬のもととなる植物を研究する学問がありました。榕菴も、本草学の研究に打ち込んでいましたが、20歳の時、オランダ語の事典を読んでいて、西洋には「植物学」という、薬になる否かに関係なく植物を研究する学問があることを知ります。それから研究を重ね、16年後に刊行したのが『植学啓原』でした。この書によって、日本の植物学研究の端緒は開かれたのです。

 本展では、榕菴が本草学から植物学(植学)へと研究を開花させていく様子を、数々の植物図とともにご紹介しました。

 

主な展示資料:「植学啓原」色校正原稿、宇田川榕菴蔵貼込帖、『菩多尼訶経』、『植学啓原』など約30点

2014/03/17 平成25年度冬季企画展 くらしと実学―在村知識人の活動-

 

 平成25年度冬季企画展 くらしと実学―在村知識人の活動-

  期間:平成25年11月30日~平成26年3月16日


 田熊村の中村家は医業のかたわら、和算の知識をいかして地域に様々な貢献をしています。周辺の人々に算術を教え、土地の測量を行って地図を作成しました。そればかりか、たびたび氾濫する加茂川の水から田を守るため、掘り抜きの用水路工事まで指導しています。

今回の企画展ではそんな中村家の事績を中心に、在村知識人の活動の一端をご紹介しました。

 

  主な展示資料 中村周介宛算道修行盟文、和算問題集写本、「玉積玉弧積並玉皮積法 全」、南蛮流正圓半月規など

 

 

2013/11/18 平成25年度秋季企画展 よみがえる長崎出島のくらし

  平成25年度秋季企画展 岸田吟香~わがふるさとは~

  期間:平成25年10月12日~11月17日


 江戸時代、日本が西洋諸国の中で、唯一交流していたのはオランダでした。その交流の舞台となったのが長崎の出島です。出島は、オランダ商館員たちの生活の場であり、貿易の拠点であり、そして西洋からの文化や学問の入口だったのです。

 本展では、出島から発掘されたオランダ人たちの生活用品や貿易品、そして蘭学の導入に大きな役割を果たしたシーボルトの関係資料を展示し、出島のくらしと、出島が果たしてきた役割をご紹介しました。

 

  主な展示資料 染付芙蓉手大皿VOC字文、コンプラ瓶、クレイパイプ、ボタン、鍋

        シーボルト服紋、シーボルトが娘いねに贈った『ウェランド初歩蘭語文法書』など

2013/06/24 平成25年度 生誕180年記念企画展 岸田吟香~わがふるさとは~

  平成25年度 生誕180年記念企画展 岸田吟香~わがふるさとは~

  期間:平成25年4月20日~6月23日


 平成25年は岸田吟香が生まれてから180年にあたります。

  岸田吟香は久米北条郡中垪和谷村(今の美咲町栃原)に生まれました。

  30歳のとき、横浜でアメリカ人医師・ヘボンに才能を見出されて日本初の和英辞書『和英語林集成』の編集を手伝い、ヘボン処方の目薬・精錡水を発売。また、日本初の邦字新聞『海外新聞』の創刊にも協力しました。

 明治になると、東京・横浜間に蒸気船の定期航路を開き、銀座に薬局・楽善堂を開店。日本初の盲学校・訓盲院の創設にも尽力するなど、多方面で先駆的な役割を果たしたのでした。

 本展では、吟香の生誕180年を記念し、その多彩な活躍と、美作地域ゆかりの資料から郷里に残された足跡を紹介しました。

   

  主な展示資料 日本で最初の液体目薬「精錡水」の壜や引札(広告)、大看板、吟香自筆の書簡など

2012/12/05 平成24年度 牧野富太郎生誕150年記念 首都大学東京付置機関牧野標本館企画協力 植物に魅せられた二人―シーボルトと牧野富太郎の植物標本―

  平成24年度 牧野富太郎生誕150年記念 首都大学東京付置機関牧野標本館企画協力

   植物に魅せられた二人 ―シーボルトと牧野富太郎の植物標本―

  期間:平成24年10月6日~12月2日

  

 日本をこよなく愛し、津山藩医・宇田川榕菴をはじめ蘭学者たちと交流しながら、数多くの植物を採取してヨーロッパへ持ち帰ったシーボルト。

 植物の研究に没頭して「日本における植物学の父」とも称される牧野富太郎。

 二人をつなぐ宇田川榕菴著『植学啓原』には、シーボルトが榕菴にちなんで名付けた植物の図が載り、牧野富太郎はこの書を「本棚に備えておくべき1冊」と高く評価しています。

 彼ら植物に魅せられた者たちによって、日本の植物学研究は大きく進歩しました。首都大学東京付置機関 牧野標本館に保存されている、シーボルトと牧野富太郎が採集した植物標本を展示し、2人の植物への愛情や研究への情熱を紹介しました。

2012/09/24 平成24年度企画展 地図で世界を旅しよう!!

 

  平成24年度企画展 地図で世界を旅しよう!!

  期間:平成24年7月14日~9月23日


 江戸時代の日本は、いわゆる「鎖国」政策によって、外国との交流が厳しく制限 

  されていました。もちろん海外へ旅することも、固く禁じられていました。

  そのため、洋学者たちは、オランダや中国から少しずつもたらされる本や地図に 

  よって外国のことを知り、実際に目にすることにない世界に思いを馳せていたの 

  です。本展では、江戸時代の地図や地理書約40点を展示し、当時の人々が抱いてい  

  た世界のイメージを紹介しました。

 

  主な展示資料 万国渡海双六、坤輿全図(複製)屏風、『坤輿図識補』、『八紘通誌』、『地球説略』、『三国通覧図説』など

2012/07/02 平成24年度企画展 万病に挑む-在村医たちの足跡を追って-

 平成24年度企画展 万病に挑む-在村医たちの足跡を追って-

  期間:平成24年4月21日~平成24年7月1日
 

 江戸時代の医術も、今と同様に内科・外科・歯科・産科などと分かれていて、医師にもそれぞれ得意分野がありました。しかし、交通・通信手段が未発達な当時は、医師は地域に密着し、自分が暮らす地域の病人は、たとえ自分の専門以外でも受け入れて、様々な病気を治療していたのです。そのような在村医と呼ばれる医師が、かつては各地にいましたが、歳月の経過とともに忘れ去られてしまう人物もいます。本展では、洋学資料館の長年の調査で、少しずつ明らかになってきた美作地域の在村医の足跡を、資料や写真パネルで紹介しました。

2012/04/16 平成23年度企画展 幕末維新を駆け抜けた女医 光後玉江

  平成23年度企画展  幕末維新を駆け抜けた女医光後玉江

  期間:平成23年11月19日~平成24年4月15日
 

 光後玉江は、1830年(天保元)、久米北條郡錦織村(今の美咲町)に生まれました。父は津山藩医の箕作阮甫とも交流の深い医師で、玉江も15歳で津山藩医の野上玄雄に入門。医学と産科を学び、28歳で開業しました。以来47年にわたり、江戸から明治へと大きく社会が変動していく中、産科医として、また当時まだ数少ない女性の医師としての生涯を生き抜いたのでした。

 本展では玉江が診療を行った興禅寺に伝わる資料をもとに、玉江の生涯と事績を紹介しました。

 

 

主な展示資料
玉江が処方した薬の記録「処剤録」、箕作阮甫書簡など

 

 

2011/11/07 蛮書和解御用創設200周年記念企画展 蛮書和解御用と津山藩の洋学者

 蛮書和解御用創設200周年記念企画展  蛮書和解御用と津山藩の洋学者

  期間:平成23年10月8日~平成23年11月6日
 

 1811年(文化8)、幕府の天文方に蛮書和解御用が創設され、ショメール百科事典などの翻訳事業が開始されました。そこへ出仕を命じられ、翻訳事業を推進したのは、馬場佐十郎や大槻玄沢をはじめ、当時第一線で活躍していた洋学者たちであり、津山藩からも、宇田川玄真以来多くの洋学者がこの事業に携わっています。平成23年にちょうど創設200周年を迎えるのを記念して、蛮書和解御用に津山藩の洋学者がどのように関わっていたかを振り返ってみました。 

 

 

主な展示資料
洋学者たちが翻訳に励んだ『ショメール百科事典』(オランダ語版)とその訳稿をまとめた「厚生新編」など

2011/09/26 平成23年度企画展 資料が秘めた物語

 平成23年度企画展 資料が秘めた物語

  期間:平成23年6月11日~平成23年9月25日
現代に伝えられた歴史資料には、それぞれ何らかの物語が記録されています。その資料が経験した歴史をたどりつつ、いろいろな方向から光を当てると、内に秘めた物語が紡ぎ出されてきます。本展では、資料館のコレクションのうち、展示機会の少ないものを、秘めていた物語とともに紹介しました。

 

 

 

主な展示資料
『蘭学事始』、「植学啓原色校正図」、「医道四祖画幅」、「精錡水」薬ビン、「箕作秋坪肖像画」など

2011/05/30 平成23年度企画展 彩生―オランダ伝統の技と美―

 平成23年度企画展 彩生―オランダ伝統の技と美― kinukoヒンダローペンスタジオ20周年記念展

  期間:平成23年4月2日~平成23年5月29日
ヒンデローペン(ヒンダローペン)は、北欧との木材取引がさかんだったオランダ北部の小さな港町で生まれ、400年以上続いている装飾絵付けです。洋学資料館の常設展示室もこのヒンダローペンの技法で装飾されており、その絵付けを担当されたkinukoヒンダローペンスタジオの永江絹子先生や、スタジオ講師の方々の作品を展示しました。

 

 

 

主な展示資料
ヒンダローペンで装飾したチェスト、椅子、傘、ワインラック  

洋学資料館展示室装飾のデザイン案など 

 


 

 

2011/03/22 生誕180年記念企画展 美作の板垣退助と呼ばれた医師・仁木永祐

生誕180年記念企画展 美作の板垣退助と呼ばれた医師 仁木永祐

  期間:平成22年11月28日~平成23年3月21日
幕末から明治にかけて、今の津山市籾保で活躍した人物に、仁木永祐がいます。彼は、医師・教育者・地方政治家として郷土のために汗を流しました。自由民権運動にも参加して「美作の板垣退助」と呼ばれるほど大きな役割を果たしています。彼が生まれてからちょうど180年という節目に当たる平成22年に、仁木家に伝わる資料をもとに、彼の一生をふり返りました。

 

主な展示資料
仁木永祐の使用した医療器具・薬箱・医学書、着用した衣服、  

家族や知人と交わした手紙、自由民権運動関係書類など 


 

2010/11/15 平成22年度企画展 日本が描いた異国-印刷博物館企画協力-

平成22年度企画展 日本が描いた異国 ―印刷博物館企画協力―

  期間:平成22年10月9日~11月14日
江戸時代、いわゆる「鎖国」政策を行っていた日本は、海外との接触が厳しく制限されていました。しかし唯一の貿易地であった長崎を通じてもたらされる異国の文物や、4年に一度江戸へ参府するオランダ人の姿は人々の好奇心を刺激し、目にすることのない異国への思いをかき立てました。それを今に伝えているのが、異国の人や動物、珍しい品々を描いた様々な印刷物です。本展ではこれらの印刷物から、江戸の人々が抱いていた「異国」のイメージの数々を紹介しました。
 

主な展示資料
箕作省吾の著した世界地図「新製輿地全図」の版木、

江戸時代の蘭学者たちに大きな影響を与えた洋書『動物図説』『草木誌』、

オランダ人やオランダ船を描いた長崎版画、黒船瓦版、開港後の横浜の様子を描いた横浜絵など
 

2010/04/25 平成22年度企画展 地域に生きて ―蘭方を学んだ医師たちのくらし―

地域に生きて ―蘭方を学んだ医師たちのくらし―

  期間:平成22年4月25日~10月3日
美作地域には、江戸や上方の有名な医学塾で学び、帰郷して地域医療の発展に尽した医師が数多くいます。残された資料をもとに、そのような医師たちの暮らしぶりを紹介します。
 

主な展示資料
薬箪笥、薬箱、蘭引、医療器具、究理堂誡諭之事、外科医術絵巻、華岡青洲書幅、美作国内の医師同士の書簡など
 

2010/03/19 新館開館記念企画展 工芸にみる江戸の阿蘭陀趣味 ―神戸市立博物館所蔵名品選―

新館開館記念企画展

工芸にみる江戸の阿蘭陀趣味 ―神戸市立博物館所蔵名品選―

  期間:平成22年3月19日~4月18日
江戸時代、オランダを介してもたらされた異国の品々は人々を魅了し、異国情緒を好む「阿蘭陀趣味」が生まれました。本展は、新館の開館を記念し、神戸市立博物館の所蔵する一級資料を借用・展示、異国への憧れを物語る工芸品から東西の文化交流を紹介しました。

主な展示資料
相州鎌倉七里浜図(司馬江漢)/色絵阿蘭陀人文八角皿/三彩ユーラシア・アフリカ大陸図皿/藍絵西洋風景図刀掛/薩摩切子藍被せ栓付ガラス瓶/など(全て神戸市立博物館所蔵)

 

2008/10/01 平成20年度特別展 ペリーが来たぞ ―津山藩黒船絵巻を一挙公開―

期間:平成20年10月12日~11月16日
ペリーが来航した時、津山藩はお抱え蘭学者の箕作秋坪らを派遣してアメリカ艦隊の様子を探索させました。そのため、津山にはペリー来航の様子を描いた絵 巻が何種類か残されています。それらの絵巻を一堂に展示して、当時の人々が受けた衝撃の大きさを体感していただければと企画しました。艦隊や人物だけでな く、献上品や持ち物にいたるまで詳しくていねいに描かれた絵巻を、来館者のみなさんは興味深そうに見入っていました。

主な展示資料
米利堅人横浜応接之図、ペリー来航絵巻(個人蔵)/異国船渡来図、北亜墨利加蒸気船渡来図(当館蔵)など

 

 

 

 

 

 

2007/10/14 平成19年度特別展 -美作に残る岸田吟香の足跡-

期間:平成19年10月14日~11月18日
現在の久米郡美咲町栃原に生まれ、幕末~明治期に新聞記者や起業家として多彩な活躍をした岸田吟香は、立身出世の後もかつて世話になった郷里の人々との 交流を大切にしました。津山市周辺、かつての美作国内には、彼が揮毫した書幅や店の看板など、ゆかりの資料が各地に残されています。本展ではそれらの資料 を借用・展示し、吟香の生い立ちや交流の深かった郷里の人々に光を当て、彼の足跡をたどりました。本展を通して、吟香の人となりや郷土を想う彼の心情を感 じ取っていただけたならば幸いです。

主な展示資料

坪井・安藤家に残る関係資料(吟香が贈った書画・掛時計、安藤善一肖像画など)/横浜新報もしほ草/和英語林集成/目薬「精錡水」の看板・薬瓶・錦絵チラ シ など

2006/10/15 平成18年度特別展 -森本家が守り伝えた津山洋学の至宝展-

期間:平成18年10月15日~11月19日
本展では、津山社会教育文化財団の所蔵資料をお借りしました。同財団は、津山の豪商・森本家が母体であり、キリスト教図書館や科学教育博物館(現つやま 自然のふしぎ館)などの文化施設を津山で古くから運営し、歴史民俗資料も豊富です。そのうち、洋学に関する貴重資料を一堂に集めて展示いたしました。江戸 後期の日本のモノづくりの技術や、洋学者を輩出した津山の土地柄、森本家の歴史などに思いをめぐらせていただけたならば、まことに幸いです。

主な展示資料

和時計/望遠鏡/ギヤマン酒瓶・グラス/江馬春齢宛 宇田川玄随書簡/宇田川榕菴自筆 明清楽器図/日米修好通商条約のオランダ語写し/旧津山藩医 芳村杏斎の旧蔵書 など

2005/10/16 平成17年度特別展 (久原躬弦生誕150周年記念)-津山藩医久原家と化学者久原躬弦-

期間:平成17年10月16日~11月20日
津山の二階町出身で京都帝国大学の第四代総長を務めた理学博士久原躬弦の生誕150周年を記念して、彼の生涯と生家の久原家にスポットを当てたのが本展 です。久原家のご子孫から寄託されている数多くの歴史資料のほか、京都大学から寄贈された躬弦の遺品、そして東京工大から昨年里帰りした資料などをもと に、躬弦の生まれ育った環境や彼の生涯を振り返りました。展示を通して、彼の息吹きを感じ取っていただけたならば幸いです。

主な展示資料

オランダ流外科免許状/甲冑/藩主夫人から贈られた打掛/ウィリスからの手紙/躬弦の手紙/愛用メガネ・文具/シルクハット/勲一等瑞宝章/自筆講義録/ 著書・論文 など

2004/09/19 平成16年度特別展 (津山城築城400年記念) -素晴らしき津山洋学の足跡-

期間:平成16年9月19日~11月28日
本展は、津山城築城400年記念事業の一環として開催しました。津山を中心とする美作地域は、江戸時代後期から明治期にかけて、宇田川・箕作の両家をは じめとして、数多くの洋学者を輩出しています。彼らの残した足跡は、日本の洋学史のうえでも光り輝くものであり、築城後の津山の歴史を語るうえでは重要不 可欠です。洋学資料館の収蔵資料の中から、洋学者たちが愛用した品々や自筆のノート・手紙類などのとりわけ貴重な資料を一挙に公開し、彼らの業績や人物像 を広く紹介しました。郷土の偉人の足跡を通して見聞を広めていただき、さらに知的好奇心を高めていただくことができたならば、幸いです。

主な展示資料

宇田川榕菴のスクラップ帳/榕菴が模写したトランプ(和蘭カルタ)/箕作阮甫が殿中で着用した礼服/箕作秋坪が米兵からもらった名刺・紙巻タバコ/久原躬 弦が愛用したメガネや文房具 など

2003/10/05 平成15年度特別展 -横山廉造と香杏館(ある在村蘭方医の一生)-

期間:平成15年10月5日~11月9日
今の真庭郡美甘村出身の村医師で幕末から明治にかけて活躍した横山廉造の人物像を広く紹介する目的で開催しました。彼は、備中松山藩の儒者山田方谷に儒 学を学んだ後、京都や大阪で西洋流の医学を修得し、帰郷して開業します。天然痘やコレラの予防に携わったほか、学校開設資金の寄付や道路改修の請願に取り 組むなど、地域発展のために幅広く貢献しています。廉造の地元の美甘村教委の全面的なご協力のもと、彼にまつわる数多くの資料を展示することができ、有意 義なものとなりました。

主な展示資料

横山廉造肖像画・写真/山田方谷の書幅・書簡/医学書/蘭引(陶製の蒸留器具)/はかり/薬箱

2002/10/19 平成14年度特別展 -シーボルト最後の門人(三瀬諸淵の生涯)-

期間:平成14年10月19日~11月17日
シーボルト最後の門人であった愛媛県大洲出身の三瀬諸淵をクローズアップしてみました。諸淵はシーボルトの孫娘高子と結婚し、高子の実父である石井宗謙 の息子信義とも親密に交流するなど岡山県出身の蘭学者とも大いに関係がある人物です。本展の開催に当たっては、大洲市立博物館より諸淵の遺品や写真など、 貴重な資料を多数お借りすることができました。

主な展示資料

諸淵・高子・おいねの写真/シーボルト愛用のステッキ/キセル/矢立/文鎮/ズボン/ペン拭き/高子のデスマスク

2001/10/14 平成13年度特別展 -杉田玄白門人(小林令助とその時代)-

期間:平成13年10月14日~11月3日
没後150周年を迎えた小林令助にスポットを当てました。令助は蘭学の大家杉田玄白に外科を、そして漢方医の吉益南涯に内科を学び、帰郷して村医師を勤 め、出石藩医にも取り立てられています。そのような郷土の先人を皆さんに紹介したいというねらいで開催しました。勝央町ゆかりの人物だけあって、同町にお 住まいの方々が数多くお越しくださいました。

主な展示資料
杉田玄白書簡/宇田川玄真書簡/永楽銭紋入り裃/出石藩主より拝領の扇子/尺八

2000/10/08 平成12年度特別展 -それぞれの日蘭交流(武士・町人・オランダ人)-

期間:平成12年10月8日~29日
神戸市立博物館のご協力を得て、日蘭交流400周年を記念した特別展を企画しました。日蘭交流の歴史の大半を占める江戸時代、西洋の文物に親しんでいた のは、洋学者や長崎の和蘭通詞たちだけではありません。武士や町人たちも、日常の生活に異国趣味(オランダ趣味)を取り入れ、楽しんでいたのです。そうし た品々を中心に展示し、日蘭交流史の一端を紹介しました。

主な展示資料
和蘭望遠鏡/反射式のぞき眼鏡/異国人根付/彩絵緑色阿蘭陀人文角形ガラス瓶